50代女性におすすめの城跡巡りと御城印集め-御城印はどこで買えるか

一人時間を豊かにする「城跡巡り」の魅力

 歴史や自然、歩く楽しさを味わえる「城跡巡り」は、50代女性におすすめできるアクティビティです。今回は東京都内で気軽に足を運べる城跡と、近年人気が高まっている「御城印集め」の楽しみ方をご紹介します。

御城印とは?集め方と楽しみ方

御城印販売所のイメージ

「御城印(ごじょういん)」とは、お城を訪れた証としていただける記念印のこと。神社仏閣の御朱印のように、城名や紋章、日付などが美しく記されており、コレクションとしても魅力的です。

城ごとのデザインの違いを楽しむ

御城印は、各城によってデザインや書体、色合いが異なります。戦国武将の家紋が入っていたり、墨書き風の力強い筆文字があったりと、それぞれに個性があります。

同じ城でも季節限定やイベント限定のバージョンが登場することもあるので、リピート訪問のきっかけにもなりますよ。

旅行の記録として日付を入れてもらう

御城印には訪れた日の日付を入れてもらえることが多く、旅の記録や思い出の整理にもぴったりです。

旅行ノートや写真と一緒に保存すれば、後から見返す楽しみにもつながります。旅のルートに沿って集めていくのもおすすめです。

歴史に興味が湧いたら、その背景を調べてみるのも◎

御城印をきっかけに、「この城はいつ、誰が築いたか」「どんな歴史や戦があったのか」と興味が湧くことも多いはず。

図書館や博物館、ネットの資料で簡単に調べられるので、次に訪れるお城選びの参考にもなります。歴史ドラマや小説と合わせて楽しむのも一案ですね。旅行ノートや写真と一緒に保存すれば、後から見返す楽しみにもつながります。旅のルートに沿って集めていくのもおすすめ。

御城印帳を活用しよう

御城印を専用に集められる「御城印帳」も販売されています。お気に入りの一冊を用意して、巡った城跡を記録しましょう。最近ではおしゃれなデザインのものも多く、持ち歩くのも楽しくなりますよ!

東京都内で訪れたい城跡5選

ここからは東京都内で巡ることができる城跡をご紹介します。
御城印集めてみるのも楽しいですよ。

1. 江戸城(千代田区)

江戸城-二重橋

江戸城について

江戸城は、1457年(長禄元年)に太田道灌(おおた どうかん)によって築かれました。道灌は室町時代の武将で、江戸の地に防衛拠点として城を構えたのが始まりです。1603年、徳川家康が江戸に幕府を開いたことで、江戸城は日本の政治の中心地となりました。
その後、歴代の将軍が増改築を重ねて大規模な城郭に発展し、世界最大級の城のひとつとなります。1868年、明治維新により徳川幕府が終わると、江戸城は「皇居」となります。
現在の皇居の中心部が、かつての江戸城本丸や二の丸にあたります。

  • 現在は皇居となっており、かつての天守閣は残っていませんが、広大な内堀、外堀、石垣、門などが当時の面影を強く残しています。
  • 大手門、桜田門、半蔵門などの主要な門や、天守台(天守閣の跡)を見学できます。
  • 東御苑は一般に公開されており、本丸跡、二の丸庭園などを見学できます。

アクセス

JR東京駅/東京メトロ千代田線大手町駅/東京メトロ東西線「竹橋駅」から徒歩約5分。

江戸城の御城印はどこで買える?

  • 「江戸城天守を再建する会」関連イベント: 主に「江戸城天守を再建する会」が主催するイベント時(例: お城EXPO、江戸城サロンなど)に販売されることが多いです。イベントによって様々なデザインの限定版が頒布されることもあります。
    江戸城御城印を販売するイベント
  • 渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館: 通常版の御城印が販売されていることがあります。
    渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館
  • 和田倉休憩所: 100名城スタンプを設置されています。ここで御城印が販売されていたという情報もありますが、常設販売ではないようです
    和田倉休憩所
江戸城の御城印

2. 八王子城(八王子市)

八王子城

戦国時代、北条氏の支城として築かれた山城。ハイキング感覚で登れる登山道もあり、自然豊かなスポットです。

  • 北条氏照(小田原北条氏の当主北条氏政の弟)が築いた山城で、難攻不落を誇りましたが、豊臣秀吉の小田原征伐により落城しました。
  • 城跡には石垣、曲輪(くるわ)跡、堀切などが良好に残されており、特に「御主殿の滝」は落城時の悲劇を伝える場所として知られています。
  • 山の地形を巧みに利用した堅固な要害で、国の史跡に指定されています。
  • 日本100名城の一つです。

アクセス

西東京バス住01「高尾台住宅バス停」にて下車後、徒歩約17分

八王子城の御城印はどこで買える?

  • 桑都日本遺産センター 八王子博物館:
    八王子城跡現地では販売されていないのでご注意ください。JR八王子駅南口から駅直結のサザンスカイタワー八王子3階にある桑都日本遺産センター 八王子博物館で販売されています。
    桑都日本遺産センター 八王子博物館
    【入手方法について】
    御城印を購入する場合は、日本100名城スタンプ(八王子城)など、八王子城を訪問したことがわかるものを持参するか、販売場所でクイズに回答する必要があるようです。郵送でも購入可能ですが、その場合も現地を訪れたことがわかるものが必要です。詳しくは上記の桑都日本遺産センターのホームページでご確認ください。
  • イベント限定:
    イベント時(例: お城EXPOなど)に限定デザインの御城印が販売されることもあるようです。
八王子城の御城印通常版と2024年イベント時の限定デザイン
八王子市ウェブサイトより

3. 滝山城(八王子市)

続日本100名城である滝山城跡

多摩川を見下ろす高台に築かれた城。春には桜の名所としても知られており、続日本100名城の一つです。

  • 八王子城の前に北条氏照の本拠地だった山城で、多摩川と秋川に挟まれた台地上に築かれた大規模な平山城です。
  • 空堀や土塁、曲輪などの遺構が良好に保存されており、自然の地形を最大限に生かした城郭の様子を体感できます。
  • 滝山城は八王子城の支城としても機能しました。

アクセス

公共機関 : 京王八王子駅・JR八王子駅北口から戸吹行き・秋川駅行き・戸吹スポーツ公園入口行きバスで「滝山城址下」下車、徒歩約15分
京王八王子駅・JR八王子駅北口から戸吹行き・秋川駅行き・戸吹スポーツ公園入口行きバスで「滝山城址下」下車、徒歩約15分

滝山城の御城印はどこで買える?

  • 桑都日本遺産センター 八王子博物館:
    八王子城と同じく、滝山城跡現地では販売されていません。JR八王子駅南口から駅直結のサザンスカイタワー八王子3階にある桑都日本遺産センター 八王子博物館で販売されています。
    入手方法も「八王子城」と同じく、現地を訪問したことを証明できるスタンプを持参、もしくはクイズへの回答が必要です。郵送での入手も八王子城と同じなので、桑都日本遺産センター 八王子博物館のサイトを参照してください。
滝山城の御城印通常版と2024年イベント時の限定デザイン
八王子市ウェブサイトより

4. 飛鳥山城(北区)

飛鳥山城跡 山頂に登れるモノレール

現在、飛鳥山城跡は「飛鳥山公園」として整備されており、桜の名所として知られています。かつての中世城郭の跡地で城の遺構はほとんど残っていませんが、歴史的な背景や文化的な価値から注目されています。
公園内には、徳川吉宗が1737年に桜を植え、江戸庶民の行楽地として開放した歴史があります 。また、渋沢栄一が明治時代にこの地に邸宅を構え、現在も「青淵文庫」や「晩香蘆」などの建物が残されています 。

  • JR王子駅から徒歩圏内にあり、アクセスも良好。
  • 公園内には、飛鳥山博物館、紙の博物館、渋沢史料館の3つの博物館があり、歴史や文化に触れることができます。
  • モノレール「アスカルゴ」を利用すれば、山頂まで楽に登ることができます 。

アクセス

電車でのアクセス

  • JR京浜東北線「王子駅」、中央口または南口から徒歩すぐ
  • 東京さくらトラム(都電荒川線)「飛鳥山」「王子駅前」から徒歩すぐ
  • 東京メトロ南北線「王子駅」1番出口から徒歩3分

バスでのアクセス方法

  • 北区コミュニティバス【Kバス】王子・駒込ルート
    [8][20]飛鳥山公園下車すぐ

飛鳥山城の御城印はどこで買える?

渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館
北区の飛鳥山にある「渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館」で販売されていることがあります。次に紹介する品川台場の御城印も、こちらで入手できるようです。

5.品川台場(港区)

台場公園

品川台場はお台場海浜公園として整備されていますが、歴史的には幕末に開国を迫る欧米列強に備え、江戸湾沿岸警備として築かれた海上砲台群(お台場)です。広い意味で城に数えられ、続日本100名城の一つです。レジャーだけではなく、歴史も同時に楽しめる貴重な場所です。

  • 現在は第三台場と第六台場の一部が残されており、第三台場は公園として整備され、陸続きで渡ることができます。
  • 石垣や砲台跡など、幕末の歴史を伝える貴重な遺構を見学できます。

アクセス

品川台場の御城印はどこで買える?

渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館
北区の飛鳥山公園の「渋沢×北区 飛鳥山 おみやげ館」で販売されていることがあります。
台場現地(お台場海浜公園管理事務所など)では販売されていないのでご注意ください。

5. 石神井城(練馬区)

石神井城

石神井城は、東京都練馬区石神井台にあった室町時代の城で、豊島氏の居城でした。都立石神井公園の一角に位置し、三宝寺池と石神井川に挟まれた舌状台地上に築かれた平山城です。特に三宝寺池を背後の天然の堀として利用していた点が特徴的です。

  •  築城年代は鎌倉時代中期~末期頃と考えられています。平安時代から室町時代まで石神井川流域に勢力を張った豊島氏の後期の居城であり、豊島泰経が城主でした。豊島氏は、武蔵国(現在の東京都や埼玉県の一部)に勢力を持っていた有力な武士団です。
  •  地上には目に見える石垣などはほとんどありませんが、土塁や空堀が良好に残っています。特に、主郭(内郭)西側の土塁と空堀は見ごたえがあります。主郭一帯は遺構保全のためフェンスで囲まれ、普段は立ち入り禁止ですが、11月の東京都文化財ウィークの時期には内部が特別公開されることがあります。

現在、都立石神井公園として整備されており、豊かな自然の中で歴史を感じることができます。毎年春には、照姫伝説にちなんだ「照姫まつり」が開催され、地域の一大イベントとなっています。石神井城を訪れる際は、土塁や空堀の遺構を巡り、三宝寺池の美しい景色を眺めながら、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

アクセス

西武池袋線石神井公園駅から徒歩15分

石神井城の御城印はどこで買える?

パティスリー カシュカシュ (Patisserie Cache Cache)

西武池袋線 石神井公園駅から徒歩6分ほどの場所にある洋菓子店。石神井公園の近くにあります。
通常版の他に、期間限定の御城印が販売されることもあります。

  • 種類と価格: 通常版の他に、期間限定の御城印が販売されることもあります。例えば、2025年3月30日(日)から6月1日(日)までの間、「令和七年春限定」の新作御城印が1枚550円(税込)で販売されます。
    石神井公園の桜をモチーフにしたデザインとのことです。期間が限られていますので、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。

50代女性が自分のペースで楽しむ、知的なソロ活

御城印集めと城跡巡りは、知的好奇心を刺激しながら、体も動かせる50代女性にもおすすめの趣味です。いつもの生活圏に意外と多くの城跡が点在しているのです。東京近郊にお住まいの方、少し離れている方も週末や平日のひとときに気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。
城跡巡りの注意点、マナーを以下にまとめておきます。

城跡巡りの注意点とマナー

  • 歩きやすい服装と靴を準備(山城は特に要注意)
  • 虫除け・日焼け対策をしっかり
  • 整備されていない道では無理をしない
  • 施設や住民へのマナーを守る
  • 天候や開館情報、御城印の購入について事前に情報を確認