50代女性におすすめの声活。声を出すことは健康効果や脳の活性化になります。

最近声が小さくなった・声が出にくいと思ったり、人と話す機会が減ったと感じてはいませんか?
実は、『声を出すこと=声活(こえかつ)』には、心と体にうれしい効果がたくさんあります。

この記事では、50代女性にとって声活の健康効果や脳の活性化について詳しくご説明しています。また、実際に日常に取り入れやすい具体的な声活の方法もご紹介しますので、是非参考にしてください。

声活とは?50代からこそ始めたい「声を出す習慣」

「声活(こえかつ)」とは、意識的に声を出すことによって健康やメンタルを整える活動のことを言います。
特に50代女性は、更年期やライフスタイルの変化によってストレスを感じやすくなる時期です。
声を出す習慣を持つことで、気持ちが軽くなったり、自分に自信が持てるようになるなど、多くのメリットがあります。

声を出すことによる7つのうれしい効果

声を出すことによる効果

1. ストレス発散と感情の解放

カラオケで発散したり、「推し活」のライブ会場やスポーツ観戦で大きな声を出した後、心の中にたまったストレスやモヤモヤを外に吐き出せたと感じたことがあるのではないでしょうか。大きな声を発した後は、まるで心のデトックスのように、気分がスッキリするのを感じるはずです。

2. 自律神経のバランスが整う

声を出すと呼吸が深くなり、交感神経と副交感神経のバランスが整いやすくなります。不眠やイライラ、不安感の軽減にもつながります。

3. 呼吸筋・姿勢・お腹まわりの改善

声を出す時は自然と腹式呼吸になります。これは体幹やインナーマッスルを使う運動にもなり、姿勢改善やぽっこりお腹対策にも効果的です。

4. 声帯や滑舌のトレーニングに

年齢とともに声がかすれたり、人との会話で聞き返されることが増えたと感じる方もいるかもしれませんね。自然なことではあるのですが、日常的に声を出すことは、声帯を鍛え、明るく通る声を保ちます。滑舌のよい話し方や通る声は、若々しい印象を周りに与えることができます。

5. 自己表現力と自信のアップ

声に出すことで、自分の気持ちを伝える力が高まります。大きな声を出すことに慣れると、人との会話や人前で話すことへの自信にもつながります。仕事だけではなく、趣味や親戚の集まりでもしっかりと自分の意思を伝える一歩につながります。

6. 血流や代謝がアップし、冷え対策にも◎

腹式発声は意外に思われるかもしれませんが全身運動です。血流が促進され、代謝も高まります。体が温まり、冷え性や肩こりにもいい影響があり、女性にとっては嬉しい効果がたくさんあります。

7. 脳が活性化して「若々しさ」キープ

声活とは大きな声を発するだけではありません。声を出す行為は、呼吸、思考、発声、聴覚など、脳の多くの部分を同時に使います。これは脳トレにもつながり、記憶力や注意力の維持に役立ちます。

50代女性におすすめの「声活」3選

では、実際にどんな方法で声活を日常に取り入れればいいのでしょうか?自宅でも気軽にできるものから、ちょっとした外出を兼ねた楽しみ方まで、ご紹介します。

声活の一つカラオケで歌うことはストレス発散に

1. カラオケで気分スッキリ!

思い切り声を出したいなら、やっぱりカラオケでしょう!一人カラオケ(ヒトカラ)なら、誰に気兼ねすることもなく、自分のペースで好きな曲を歌えば気分スッキリ、ストレス解消にはもってこいです。音痴を気にしていたり、カラオケは苦手という方も、一人カラオケなら問題なし!お気に入りの曲で気分もアップしてみてはいかがでしょうか。定期的な「声の筋トレ」としてもおすすめですよ!
大手カラオケチェーンの場合、平日昼間の時間帯は300円~/30分ぐらいのところが多いようです。比較的空いている時間帯なら1~2時間利用してみるのも。場所によっても料金が異なるので、気になる方はお近くのカラオケ店をチェックしてみてください。

一人カラオケのメリット

  • 大きな声でストレス発散
  • 呼吸・姿勢の改善
  • 好きな音楽で気分が明るくなる(悲しい曲、思い出の曲、上手くなくても好きなように歌うことが◎)

2. 音読や朗読で「脳と口の体操」

音読や朗読は脳と口の体操

新聞や小説を声に出して読むだけでも、心と体、そして脳にたくさんのメリットがあります。

実は、音読をすると前頭前野(ぜんとうぜんや)という、考える・判断する・記憶するなど人間らしい思考を司る脳の重要な部分が、活発に働くことが研究で明らかになっています。
これは、ただ読むだけではなく、「声に出す」ことで脳が複合的に刺激される
ためです。目で文字を追い、声に出し、耳で聞くというプロセスは、まさに脳の総合トレーニングです。

さらに、以下のような効果が期待できます:

脳の活性化・認知機能の維持

 記憶力や理解力の向上、認知症予防にも効果があるとされています。

学習効果アップ

 声に出して読むことで、より内容が記憶に残りやすくなります。英語の勉強では声に出して音読するのはとてもおすすめです。また資格の勉強をしていると「なかなか覚えられない、記憶に定着しない」と感じることもあります。そんな方もテキストを音読するのは記憶に定着する音読は理想的な学習方法ともいえます。

発声・滑舌トレーニングにも◎

毎日続けることで、声のハリや滑舌も改善します。人との会話がスムーズになるので、コミュニケーションが苦手な人も人付き合いが苦ではなくなる場合もあります。

気分が前向きになる

朝の音読習慣は、脳がすっきり目覚め、気持ちが前向きになります。良い気分で一日がスタートすれば、運気アップにもつながります。

おすすめの方法

  • 短編のエッセイや詩を1日3分読むだけでOK
  • お気に入りの本を1ページずつ読んで録音してみるのも◎
  • 音読の後に、その内容を少し思い出すだけでも脳が活性化します

おすすめの音読本リストをこのページの最後のご紹介していますので、参考までにどうぞ。

3. ボイストレーニングに挑戦

本格的に声を磨きたいなら、ボイストレーニングに挑戦するのも◎。
最近ではオンラインレッスンも豊富なので、気軽に始められます。

ポイント

  1. プロのトレーナーの指導を受けて正しい発声法が身につく
  2. 姿勢や呼吸の見直しに
  3. 大人になってからボイストレーニングに関心を持つ方が増えています。同年代の仲間ができるとレッスンも楽しくなります。
50代以上にもおすすめのボイストレーニング

声活は、心と体のエステ

「最近あまり声を出していないな…」と感じたら、それは声活を始めるサインかもしれません。
声を出すことで、血行も改善し体がポカポカと温まります。心が軽くなり、自分に自信もついてきます。

50代だからこそ、自分のために時間を使ってみませんか?
声を出すことは、外見だけでなく内側からの若返りにつながる、最高のセルフケアです。

まとめ|50代こそ「声活」で自分らしく元気に

声を出すことは、ミドル世代からの健康・美容・メンタルケア・脳の活性化と、多くの効果をもらたします。
カラオケ、音読、ボイストレーニングなど、自分で楽しいと感じること・できることから始めてみてはいかがでしょうか。

毎日の小さな「声活」が、人生をより明るく、自分らしいものに変えてくれるきっかけになるといいですね。

50代女性におすすめの音読本リスト

①【心が整う】音読にぴったりのエッセイ・詩集

『まるごと、ことば。』

著:若松英輔/亜紀書房
→ 短く深い言葉が並ぶ、心を整えるエッセイ集。読むだけで内面が洗われるような感覚になります。

『いのちのことば』

著:柳美里(やなぎみり)/河出書房新社
→ 日常の中にある「生きること」を見つめる、やさしくも力強い言葉。音に出して読むと、胸にしみます。

『宮沢賢治詩集』

(新潮文庫など複数あり)
→ 「雨ニモマケズ」「星めぐりの歌」など、リズムの良い詩が多く、音読にぴったり。


②【声に出して気持ちいい】名作文学・短編集

『銀河鉄道の夜』

著:宮沢賢治
→ 心が温まる名作。情景が浮かぶ美しい日本語で、音読に向いています。

『声に出して読みたい日本語』シリーズ

著:齋藤孝/草思社
→ 音読の定番。古文・名言・慣用句まで、美しい響きのある日本語を集めたベストセラー。

『夏の庭』

著:湯本香樹実(ゆもとかずみ)/新潮文庫
→ 子どもたちと老人の交流を描いた静かな名作。テンポがよく、読みやすいので音読初心者さんにもおすすめです。


③【脳トレにおすすめ】実践型の音読本

『音読で脳が若返る!一日3分音読ドリル』

著:川島隆太/宝島社
→ 脳科学の第一人者・川島教授による脳トレ音読シリーズ。簡単な文章で記憶力・集中力アップに効果あり。

『声に出して読みたい日本の名文 音読練習帳』

監修:齋藤孝/大和書房
→ 読みやすく、美しい名文を集めた練習帳。音読の入門としておすすめ。

『1日1文読むだけで記憶力が上がる!おとなの音読』

著:加藤 俊徳 
→一日一文を音読することで記憶力もアップ。運動系の脳番地を使うことが脳のトレーニングに。

補足:オーディオブックを活用しよう

耳で聴きながら音読する方法もおすすめです。
Audible(オーディブル)やaudiobook.jpなどのサービスで、読みたい本の音声版を流しながら一緒に読むことで、より発音やリズムも身につきやすくなります。

  選び方のポイント

  • 1話ごとが短い(3~5分で読める)
  • 声に出して読んで気持ちいい文体
  • 難しすぎない言葉づかい

できれば「お気に入りの1冊」を何度も読むのがベスト!