50代に入り、少しゆっくり自分と向き合う時間が欲しいと感じていませんか?そんな方にぴったりなのが、誰かに気を使ったり、相手にあわせることなく、自分で考えて行動する「ソロ活」です。中でも、自然と歴史が調和する庭園散策は、季節を感じ、心を整える最高のひととき。

今回は、50代女性におすすめしたい東京・神奈川の名庭園8選をご紹介します。都会に居ながら、自然の風を感じることができるステキな場所があります。まだ訪れたことがない場所、また行ってみたい場所、女性一人でも気にすることなくゆっくりと自分時間を過ごしてみてください。

1. 六義園(東京・文京区)

東京都公園協会サイトより

六義園の特徴

江戸時代の代表的な回遊式庭園で、和歌の世界をテーマに作庭されています。池を中心に小道が巡り、春のしだれ桜や秋の紅葉、初夏のツツジなど、四季折々の花々が訪れる人を魅了します。特に、ライトアップ期間中の夜の風景は幻想的で、日常から離れた気分に浸れます。

六義園は、元禄8年(1695年)に五代将軍徳川綱吉から与えられた地に、柳澤吉保が7年かけて造った「回遊式築山泉水庭園」で、文学的な趣が漂う日本庭園です。庭園名は和歌の分類法「六義」に由来し、大泉水と中の島を中心に、和歌に詠まれた名勝を模した八十八の景観が広がります。明治時代に岩崎彌太郎の所有となり、昭和13年に東京市へ寄付され公開、昭和28年に国の特別名勝に指定されました。

おすすめポイント

抹茶処「吹上茶屋」でいただくお抹茶と和菓子は、散策の合間の癒しにぴったり。季節ごとに開催される特別公開イベントも、庭園の歴史や文化を深く知るチャンスです。

公式サイト東京都公園協会(六義園)
住所文京区本駒込6-16-3
Googleマップ
開館時間9:00–17:00(入園は16:30まで)
※イベント開催期間など開園時間延長が行われる場合もあり
入園料一般  300円/65歳以上 150円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
休館日年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
交通アクセスJR山手線「駒込」(南口)下車 徒歩7分
東京メトロ南北線「駒込」(N14)下車 徒歩7分
都営地下鉄三田線「千石」(I14)下車 徒歩10分
ぐるっとパス入場券として使用可

2. 浜離宮恩賜庭園(東京・中央区)

浜離宮恩賜庭園の特徴

東京都公園協会サイトより

東京湾に面した潮入の池が特徴の庭園で、江戸時代の大名庭園の風格が残ります。広大な敷地内には、季節の花々が咲く花畑や、鴨場など独特のスポットが点在。高層ビル群を背景に広がる緑は、都会にいることを忘れさせてくれます。
浜離宮恩賜庭園は、潮の満ち引きで趣が変わる「潮入の池」と二つの鴨場を持つ江戸時代の代表的な大名庭園です。元は将軍家の鷹狩場でしたが、四代将軍家綱の弟・松平綱重が屋敷を建て、その後将軍家の別邸「浜御殿」となりました。十一代将軍家斉の時に現在の形が整えられました。明治以降は皇室の離宮となり「浜離宮」と改称。関東大震災や戦災で建物は損傷しましたが、1946年に東京都により公開され、国の特別名勝・特別史跡に指定されています。

おすすめポイント

東京都公園協会サイトより

抹茶処「吹上茶屋」でいただくお抹茶と和菓子は、散策の合間の癒しにぴったり。季節ごとに開催される特別公開イベントも、庭園の歴史や文化を深く知るチャンスです。

浜離宮恩賜庭園 施設概要

公式サイト東京都公園協会(浜離宮恩賜庭園)
住所東京都中央区浜離宮庭園1-1
Googleマップ
開館時間9:00–17:00(入園は16:30まで)
※イベント開催期間など開園時間延長が行われる場合もあり
入園料一般  300円 65歳以上 150円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
休館日年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで
交通アクセス<大手門口>
都営地下鉄大江戸線「築地市場」(E18)「汐留」(E19)
・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩7分
JR・東京メトロ銀座線
・都営地下鉄浅草線「新橋」(G08・A10)下車 徒歩12分
 
<中の御門口>
都営地下鉄大江戸線「汐留」(10出口)・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩5分
JR「浜松町」下車 徒歩15分
ぐるっとパス入場券として使用可

3. 小石川後楽園(東京・文京区)

東京都公園協会サイトより

小石川後楽園の特徴

水戸徳川家が築いたこの庭園は、日本と中国の庭園様式が融合した独特の景観が魅力。大小の池や築山、橋が織りなす風景は、歩くたびに新しい発見があります。梅や藤、花菖蒲、紅葉など、年間を通じてさまざまな花が楽しめるのもポイントです。

小石川後楽園は、寛永6年(1629年)に水戸徳川家初代藩主・徳川頼房が築き、2代藩主・光圀が完成させた江戸最古の大名庭園です。日本と中国の名勝を模した「回遊式築山泉水庭園」で、儒教思想が反映された景観が広がり、後の大名庭園に大きな影響を与えました。名称は光圀が儒学者朱舜水の助言を受け、為政者の心得を説く宋の『岳陽楼記』に由来します。昭和27年に国の特別史跡・特別名勝に指定され、都立庭園としては浜離宮と並ぶ貴重な存在です。

おすすめポイント

歴史を感じながら四季の花をめぐる散策は、知的好奇心と癒しの両方を満たしてくれます。特に、春の藤棚や初夏の花菖蒲園は写真映えも抜群です。

公式サイト東京都公園協会(小石川後楽園)
住所文京区後楽1-6-6
Googleマップ
開館時間9:00–17:00(入園は16:30まで)
※イベント開催期間など開園時間延長が行われる場合もあり
入園料一般  300円 65歳以上 150円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
休館日年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで
交通アクセス■東門
JR総武線「水道橋」(JB17)西口から徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」(M22 / N11)2番出口から徒歩6分
都営三田線「水道橋」(I11)A2出口から徒歩8分


■西門 ※涵徳亭ご利用の方は西門からご入園ください。
都営大江戸線「飯田橋」(E06)C3出口から徒歩3分
JR総武線「飯田橋」(JB16)東口から徒歩8分
東京メトロ東西線・有楽町線・南北線「飯田橋」(T06 / Y13 / N10)A1・A3出口から徒歩8分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」(M22 / N11)1番出口・2番出口より徒歩8分
ぐるっとパス入場券として使用可

4. 旧古河庭園(東京・北区)

東京都公園協会サイトより

旧古河庭園の特徴

洋風のバラ園と和風の池泉回遊式庭園が見事に調和した庭園。春と秋に開催されるバラフェスティバルでは、100種を超えるバラが咲き誇り、訪れる人々を優雅な気分に誘います。重厚な洋館もまた、庭園の景観を引き立てています。

この庭園は、武蔵野台地の地形を活かし、北側に洋館、斜面に洋風庭園、低地に日本庭園を配した和洋折衷の庭園です。もとは陸奥宗光の邸宅で、後に古河家の所有となりました。洋館と洋風庭園は英国人ジョサイア・コンドルが設計し、日本庭園は京都の庭師・小川治兵衛が作庭しました。戦後は東京都が管理し、一般公開。大正初期の庭園の原型を良好に残し、和洋の調和が評価され、平成18年に国の名勝に指定されています。

おすすめポイント

バラの香りに包まれながらの散策は非日常の癒し体験。洋館の内部見学では、大正ロマンを感じる優雅なひとときを過ごせます。

公式サイト東京都公園協会(旧古河庭園)
住所北区西ヶ原1-27-39
Googleマップ
開館時間9:00–17:00(入園は16:30まで)
※イベント開催期間など開園時間延長が行われる場合もあり
※洋館の開館日、開館時間は庭園と異なります。詳細は(公財)大谷美術館のホームページをご覧ください。
入園料/入館料【庭園への入園料】  一般及び中学生 150円、 65歳以上 70円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)

【旧古河邸入館料】  一般  入館料  一般400円 小学生以下無料 
休館日旧古河邸
月曜日(ただし月曜日が休日の場合は開館し、翌火曜日休館)
夏季、冬季その他館内整備などで休みの場合もあり
交通アクセスJR京浜東北線 上中里駅 下車 徒歩7分
東京メトロ 南北線 西ヶ原駅 (N15)下車 徒歩7分
JR山手線 駒込駅 下車 徒歩12分
都電荒川線「飛鳥山」下車 徒歩18分
北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔
 JR駒込駅より5分・JR王子駅より16分 
 「旧古河庭園」バス停下車 徒歩すぐ
ぐるっとパス庭園への入場券として使用可(旧古河邸は別途)

5. 横山大観記念館(東京・台東区)

横山大観記念館 庭園の特徴

日本画壇の巨匠・横山大観が晩年を過ごした邸宅で、そのまま記念館として公開されています。庭園はこぢんまりとしながらも、四季の彩りと落ち着いた佇まいが魅力で、作品と共に静かに鑑賞できます。

上野の不忍池そばにある横山大観旧宅は、大観が自らデザインした京風数奇屋造りの自宅兼画室で、庭園とともに彼の美意識が反映されています。1908年に移り住み、1919年に現在の規模に拡張。東京大空襲で焼失しましたが、1954年に再建されました。生涯ここで制作を続け、多くの作品がこの庭園に着想を得たとされています。

おすすめポイント

大観の名作と、その制作背景に思いを馳せながら、庭園を歩く時間は格別。400坪と小さな庭園ですが、静かな環境の中で、美術と自然の調和を体感できます。

公式サイト公益財団法人 横山大観記念館
住所北区西ヶ原1-27-39
Googleマップ
開館時間午前10時~午後4時(最終入館は午後3時半まで)
展示替の日は午後3時まで(入場は午後2時半まで)
【休館】月曜・火曜・水曜日 展示替え休館あり

※開館日については公式サイトからご確認ください
入館料大人 800円/中高生 650円/小学生 300円/障がい者料金 650円
年間パスポート 2,200円
交通アクセス東京メトロ千代田線「湯島」駅より徒歩7分
東京メトロ銀座線「上野広小路」より徒歩12分
JR「上野」駅またはJR「御徒町」駅 より徒歩15分
京成線「京成上野」駅より徒歩15分
都バス「池之端1丁目」バス停より徒歩1分
その他館内の1階での写真やビデオ撮影は禁止なのでご注意ください。

6. 横浜イングリッシュガーデン(神奈川・横浜)

横浜イングリッシュガーデン公式サイトより

2025年4/19(土)~5/25(日)は「ローズ・フェスティバル」開催

毎年4月下旬~5月中旬頃にかけて、約2,200品種2,800株のバラが順次見頃を迎えるイングリッシュガーデン。
例年5月中旬頃には、およそ50mにわたり、つるバラを這わせた大型アーチの「ローズ・トンネル」が見頃を迎えるようです。この時期是非足を運びたい庭園の一つです。

横浜イングリッシュガーデンの特徴

横浜イングリッシュガーデンは、横浜市にある四季折々の花が楽しめる英国風の庭園で、ガーデニング好きや自然に癒されたい人にとても人気のスポットです。

日本最大級のバラ園

 特に有名なのは約1,800品種・2,000株以上のバラ。5月中旬〜6月中旬の春バラと、10月中旬〜11月中旬の秋バラのシーズンは圧巻です。

イングリッシュガーデンスタイル

 イギリス風のナチュラルで調和の取れた庭づくりが特徴。バラだけでなく、宿根草やハーブなどと混植され、自然な風景美が楽しめます。

四季折々の花が咲く

バラの季節以外でも、春はチューリップ、夏はアジサイ、秋はダリアやコスモス、冬はパンジーやビオラが彩ります。

横浜駅からアクセス良好

 横浜駅から無料送迎バスがあり、気軽に訪れることができます。

おすすめポイント

 バラのトンネル

園内入口の「ローズトンネル」は、フォトスポットとして大人気。特に満開時はSNS映え間違いなしです。自然光がたっぷり入る庭園なので、スマホでも美しい写真が簡単に撮れます。ポートレート撮影にも◎。

癒しの散策

 混みすぎない穴場感があり、ゆったりと花々の中を散歩できます。静かな時間を過ごしたい大人にぴったり。

カフェやガーデンショップ

おしゃれなカフェでティータイムができたり、ガーデニング用品や花苗を購入できるショップも併設。

公式サイト横浜イングリッシュガーデン
住所横浜市西区西平沼町6-1 tvk ecom park
Googleマップ
開館時間3月~11月:10時~18時(最終入園17時30分)
冬季(12月~2月):10時~17時(最終入園16時30分)
入園料入園券(大人700円~1,500円*税込) 小中学生(300円~800円*税込)は
季節によって異なります。公式サイトよりご確認ください。
事前に電子チケットを購入すると窓口に並ばないのでおすすめです。
休館日定休日:年末年始(メンテナンス等により臨時休園する場合あり)
交通アクセス【電車の場合】相鉄線・平沼橋駅より徒歩約10分
【無料送迎バス】横浜駅西口 りそな銀行前より運行
【車の場合】駐車場あり。2時間まで無料

7. 一条恵観山荘庭園(神奈川・鎌倉)

恵観山荘庭園の特徴

江戸時代の公家屋敷を移築した「恵観荘」と、それを囲む美しい庭園が魅力。竹林や苔庭、石畳が織りなす風景は、鎌倉らしい落ち着いた雰囲気に包まれています。静けさの中に凛とした美しさが漂います。

恵観山荘は、後陽成天皇の第九皇子・一条恵観によって営まれ、約370年前、江戸時代初期の正保三年(1646年)に茶会が開かれた記録があります。

もとは京都西賀茂の里山に建つ一条家の別邸で、恵観自身が設計し、雅と野趣を込めた皇族の茶屋でした。昭和34年に鎌倉へ移築され、庭石や枯山水も当時のまま再現。その後、昭和39年に国の重要文化財に指定されました。

同時代の施設には、恵観の親族が手がけた京都の「桂離宮」や「修学院離宮」があり、いずれも江戸初期の朝廷文化を今に伝えています。

おすすめポイント

竹林を歩けば、耳に届くのは竹が揺れる音と鳥のさえずりだけ。併設のカフェで和スイーツを楽しみながら、ゆったりした時間を過ごせます。

京都の人気菓子店”京都仁王門”が一条恵観山荘庭園内に4月にオープンしました。庭園を眺めながら抹茶とお菓子、コーヒーで癒しのひとときを過ごしてみては。

公式サイト一条 恵観山荘
住所神奈川県 鎌倉市浄明寺5-1-10
Googleマップ
開館時間10:00~16:00(最終入園15:30)
入園料500円(大人・こども)
※山荘内の見学は指定日開催(事前予約制・別料金)
詳細は建物見学についてをご確認ください
休館日シーズンにより異る
交通アクセス【電車の場合】最寄り駅はJR横須賀線「鎌倉駅」
J鎌倉駅東口発 京急バス4番乗り場より乗車10分「浄明寺」バス停より徒歩2分

8. 報国寺(神奈川・鎌倉)

報国寺の特徴

「竹の寺」として広く知られる報国寺。2000本を超える竹林が天高く伸び、その中を歩くと自然と呼吸が深くなり、心が静まります。寺の歴史も深く、鎌倉時代から続く禅の精神が今も息づいています。

報国寺は、1334年に臨済宗建長寺派の寺として創建されました。開山は天岸慧広、開基は足利家時で、その死を悼み上杉重兼が建立しました。足利氏と上杉氏は親戚関係にあり、寺は両家ゆかりの地です。

1438年の永享の乱では、足利義久がこの地で自害し、境内のやぐらは義久と家時の墓と伝えられています。寺がある谷戸は、かつて芸術家集団「宅間派」が拠点とし、宅間谷と呼ばれました。近代には川端康成などの文士も暮らし、歴史の面影が今も息づいています。

おすすめポイント

山や川の様子を石で表した枯山水は創建当初の石庭を再現したものです。山門から本堂につづく参道、竹の庭は多くの石が苔生し、雨上がりはいっそう青々と映える美しい姿を見せています。

竹林の中の茶席「休耕庵」でいただく抹茶は、心と体に染み渡る癒しのひとときです。朝早くの訪問なら、さらに静かな竹林の美しさが味わえおすすめです。

CAFE 休耕庵

  • 受付時間: 9:00~15:30
  • 抹茶(干菓子付): 600円
公式サイト報国寺
住所鎌倉市浄明寺2丁目7番4号
Googleマップ
拝観時間9:00~16:00
※年末年始 12/29~1/3 は拝観休止
※天候等により拝観を休止となる場合もあり
拝観料400円(高校生以上)/ 200円(小・中学生)
交通アクセス【電車の場合】鎌倉駅東口より
京浜急行バス4番乗り場
鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き/ハイランド行き 約12分
(浄明寺バス停下車・徒歩3分)

まとめ|50代女性の心に効く、庭園ソロ活

50代の今だからこそ、庭園散策で「自分を癒す」時間を持つことは、心身のリフレッシュにつながります。東京・神奈川には、一人でも安心して訪れやすく、四季折々の美しさが堪能できる庭園がたくさんあります。ぜひ、次のお休みにはソロ活で庭園めぐりを楽しんでみてください。